Zbrushのブラシの数が多すぎて、どれを使えばいいか分からないよ…
実は、よく使うブラシは10個しかないんだ。10個覚えれば十分だよ。
えっ、それだけ?!それだけなら覚えられそう!
うん!今回は10個のブラシについて解説していくよ!
Zbrushでよく使う10個のブラシ
Zbrushには300種類以上のブラシがあります。しかし、実際に全てのブラシを使うわけではなく、次の10種類のブラシを覚えれば、創作は出来ます!
- Clayブラシ
- ClayBuildupブラシ
- ClayTubesブラシ
- Standardブラシ
- Rakeブラシ
- SnakeHookブラシ
- Inflateブラシ
- DamStandardブラシ
- Moveブラシ
- Morphブラシ
① Clayブラシ
Clayブラシは後述するClayBuildupブラシと似ていますが、Clayブラシはストロークの跡が残りにくいという特徴があります。盛り上がる高さが一定の高さで止まります。ZIntensityはデフォルトの50程度で使用しましょう。
そのような特徴から、全体的な形状が固まってから細かい凹凸を造形するのに使用されます。
② ClayBuildupブラシ
ClayBuildupブラシは、微妙な凹凸を作るときに使用します。
ClayBuildupブラシは見た目上キレイではない跡が残るので、ClayBuildupブラシを使用した後は必ずSmoothブラシで均してキレイにしましょう。
ClayBuildupブラシの状態のとき、Shiftキーを押すとブラシが勝手にSmoothブラシに変わるので、操作性が高いです。
この段階での造形が、作品をつくる上で最も重要になってきます。
③ ClayTubesブラシ
ClayTubesブラシは浅く、そして平均的に盛り上げるのに使用します。
同じく盛り上げるのに使用するClayBuildupブラシとの違いですが、ClayBuildupブラシは深くて盛り上がりが不均一な造形を作り上げるのに向いているブラシです。
④ Standardブラシ
Standardブラシは、名前とは裏腹に上級者向けのブラシです。ディテールで使用するのは初心者でも大丈夫なのですが、造形初期段階のローポリ状態では使用者を選ぶブラシです。ディテールで使用する際はintensityを30前後に設定すると描きやすいです。
主に皮膚の皺のような弛み、皺の出っ張りに使用します。Focal Shiftで45程度の大きさにするとシワの出っ張りや弛みが表現しやすいです。
また、Depthから重力の強さ・方向を変更できるので、自由度の高いシワを造形することもできます。
⑤ Rakeブラシ
Rakeブラシは、爪で引っ掻いたような跡をつけることの出来るブラシです。
⑥ SnakeHookブラシ
SnakeHookブラシは、作品の構造を大胆に変更するときに使用します。
その為、リトポロジー後はSnakeHookブラシは原則使用しません。
⑦ DamStandardブラシ
深い溝を掘りたいときは、DamStandardブラシを用いてアタリをつけて、その後に上述のClay系ブラシで作業するようにしましょう。
また、Standardブラシをかけ、その後にDamStandardブラシでなぞると、いい感じになります。人によってはDamStandardブラシの後にStandardブラシをかける人もいます。
⑧ Inflateブラシ
InflateブラシはDamStandardブラシと似ていますが、Inflateブラシは溝を掘るときではなく、ブラシサイズを大きくして肉感をつけたり、細くし過ぎたものを元に戻すときに使用します。
⑨ Moveブラシ
Moveブラシは、作品の作り始めのローポリで作業するときに使用します。
Moveブラシはブラシサイズを大きくしてベースの形状を微調整するためのブラシであり、メインではClay系のブラシを使用することが多いです。
Alt + Moveブラシを押してドラッグすることで、面が向いている方向に動かせられます。
⑩ Morphブラシ
Morphブラシは、なぞった箇所だけ格納された情報まで戻るブラシです。Morph Target→StoreMTで情報を格納することができます。
ディティールをつける前の情報を保存しておいて、ディティールをつけて「違うな…」と思ったらMorph Target→Switchで保存しておいた状態に戻ることができます。
この10個がよく使うブラシなのは分かったけど、この中で特によく使うのはどれですか?
究極的にはClayBuildupブラシとMoveブラシだよ!この2つでどれだけ作れるかが、Zbrushの熟練度と言っても過言ではないんだ。
そうなんですね!一度に多くのこと覚えるのは大変なので、まずはその2つだけで簡単な作品を作ってみます!
始めに大まかに形を整えるためにブラシサイズは大きめで始めることが多いです。Draw size 79、Z intensity 51程度がオススメです。
また、番外編としてMoveTopologicalブラシも知っておくと便利なブラシです。鼻を動かさずに角だけ動かすなど、カーソルがある部分だけ動かすことのできるブラシです。
他にも滑らかにするときに使うSmoothブラシは、Shift押せば使えます。
今回は以上です。